入門ガイド

Clash Verge Rev 画面ガイド:代理・設定・ログ各画面の見方

Clash Verge Rev を初めて開いたら画面構成を把握:代理画面でノード選択、設定画面でサブスク管理、ログ画面で通信確認。各エリアの操作とスイッチの役割を解説。

画面全体の構成:左サイドナビが全機能の入口

Clash Verge Rev を起動すると、左側に縦型ナビ、右側にメインコンテンツという構成になっています。ナビは上から順に「代理」「設定」「接続」「ルール」「ログ」「テスト」「環境設定」。最初の5項目はカーネルの動作状況をそれぞれ別の角度から表示するもので、「環境設定」にはクライアント側とシステム側の各種スイッチがまとめて配置されています。ナビ下部には常にカーネルのバージョンと稼働状態が表示されるので、カーネルが正常に起動しているかはまずここを確認してください。

前提として押さえておきたいのは、Clash Verge Rev はあくまでグラフィカルなフロントエンドであり、実際にトラフィックを転送しているのは内蔵の mihomo カーネル(旧 Clash Meta)だという点です。画面上のすべてのスイッチは、最終的に外部コントローラー API 経由でカーネルに反映されます。この関係を理解しておくと、各画面の役割が把握しやすくなります。

画面役割よく使う操作
代理ポリシーグループとノードの確認、代理モードの切り替えノード選択・遅延テスト
設定サブスクリプションとローカル設定の管理インポート・更新・切り替え
接続アクティブな接続とリアルタイム通信量の確認個別接続の切断
ルールルール一覧とヒット回数の確認マッチ順序の確認
ログカーネルの実行ログの確認キーワード絞り込み・レベル変更
環境設定システムプロキシ、TUN、ポートなどのスイッチシステム機能の有効化

代理画面:ノード選択と代理モードの切り替え

代理画面は最も使用頻度の高い画面で、上部の代理モード切り替えと、下部のポリシーグループ・ノード一覧の2層構成になっています。

代理モードは3種類

  • ルール(Rule):設定内のルールに従って振り分け、ルールに一致した通信は代理経由、それ以外は直接接続。ほとんどの場面ではこのモードを使います。
  • グローバル(Global):すべての通信を Global ポリシーグループで指定したノードに送ります。一時的に強制的にすべて代理経由にしたい場合に使用。
  • 直接接続(Direct):すべての通信が代理を経由しません。「問題が代理側の原因かどうか」を切り分ける際によく使います。

3つのモードは切り替えが即時反映され、再起動は不要です。システムトレイのメニューからも同じモード切り替えが可能です。

ポリシーグループとノード

ポリシーグループごとに1枚のカードが表示され、種類(手動選択・自動速度測定など)と現在選択中のノードが示されます。手動選択タイプのグループはノード名をクリックするだけで切り替え可能。url-test タイプのグループはカーネルが遅延に応じて自動選択し、画面には現在の自動選択結果が表示されます。

カード上の雷アイコンでグループ全体の遅延テストを実行でき、各ノードの下にミリ秒数が表示されます。タイムアウトや到達不可のノードは timeout と表示されます。この遅延値はノードまでの応答時間であり、実際の通信速度そのものではありませんが、切り替えの目安になります。ノードは接続元のサブスクリプションごとにグループ分けされ、数が多い場合は画面上部の検索欄でキーワード絞り込みができます。

設定画面:サブスクリプションのインポート・更新・切り替え

設定画面で管理するのは「設定」単位のまとまりです。1つの設定にはノード・ルール・ポリシーグループの完全な定義が含まれ、通常はサブスクリプションURL1本に対応します。

サブスクリプションのインポート

「新規作成」をクリックするとインポート画面が開きます。方法は2種類:リモート(Remote)ではサブスクリプションURLを貼り付けてクライアントが内容を取得・保存、ローカル(Local)では既存のYAMLファイルを選択します。リモート設定は自動更新間隔(分単位)を設定でき、0にすると自動更新はオフになります。

設定カードでの操作

各設定は1枚のカードで表示され、名称と最終更新時刻が確認できます。提供元がデータを公開している場合は通信量も表示されます。カードメニューでよく使う項目:

  • 更新:サブスクリプション内容を即座に再取得します。提供元がノードやルールを変更した際に使用。
  • 情報を編集:表示名、サブスクリプションURL、自動更新間隔を変更します。
  • ファイルを編集:内蔵エディタで直接YAMLを編集し、保存すると自動的に再読み込みされて反映されます。
  • ファイルを開く:システムのエディタで設定ファイルのあるフォルダを開きます。

現在有効になっている設定にはハイライト表示が付きます。別のカードをクリックすると、ノード・ルール・ポリシーグループがまとめて切り替わり、クライアントの再起動は不要です。

グローバル拡張設定

設定画面右上の「グローバル拡張設定」には Merge(YAML合併)と Script(JavaScript)の2つの機能があり、サブスクリプション本体を変更せずにフィールドを上書き・追加できます。例としてDNSの統一変更やカスタムルールの追加などに使えます。サブスクリプション更新時に本体は上書きされますが、拡張設定には影響しないため、長期的に使う独自の変更を置いておくのに適しています。

接続画面とルール画面:通信の流れを可視化

接続画面

接続画面には現在のアクティブな接続が1行ずつ表示され、発生元プロセス、送信元アドレス、宛先アドレスとポート、ヒットしたルールチェーン、リアルタイムの送受信速度、累計通信量が確認できます。個別の接続を単独で切断することも、右上のボタンで一括切断することも可能です。

「このアプリが代理を経由しているか」を確認したい場合は、そのアプリを開いて通信を1回発生させ、接続画面に新しく現れる行を見てください。ルールチェーンにヒットしたルールと最終的な出口ノードが表示されるので一目で分かります。

ルール画面

ルール画面には現在の設定に含まれる全ルールが順序どおりに表示され、各ルールの累計ヒット数も確認できます。Clash のマッチング順序は上から下へ、最初にヒットしたルールが優先されるため、表示順序=優先度そのものです。カスタムルールが効かない場合は、まずここで並び順を確認し、より上位にあるルールに先取りされていないか確認してください。

ログ画面:トラブルシューティングの第一手がかり

ログ画面にはカーネルの実行ログがリアルタイムで出力されます。上部には3つの操作要素があります:レベル選択、検索欄、一時停止・クリアボタン。各レベルの意味は以下のとおりです:

  • error:エラーのみ表示。起動失敗やサブスクリプション解析失敗はこのレベルで確認。
  • warning:警告以上を表示。
  • info:デフォルトレベル。接続確立やルールマッチの記録を含む。
  • debug:最も詳細なレベル。ルールマッチの全過程が出力される。
  • silent:ログ出力を停止。

info レベルの典型的な出力例は以下のとおりです。各行には時刻・レベル・接続情報が含まれ、末尾にヒットしたルールと出口ノードが表示されます:

ログ画面 · info レベル出力
time="2026-07-28T10:21:03+08:00" level=info msg="[TCP] 198.18.0.1:51234 --> www.example.com:443 match DomainSuffix(example.com) using 自動選択/香港 01"
time="2026-07-28T10:21:09+08:00" level=info msg="[TCP] 198.18.0.1:51236 --> api.example.net:443 match Match() using DIRECT"

ルールが効かない場合は、レベルを debug に切り替えて問題を再現し、検索欄でドメイン名を絞り込むと、マッチング過程を一行ずつ確認できます。

debug レベルは調査用途のみ

debug ログは出力量が多く、長時間有効にするとスクロールが重くなり、メモリ消費も増えます。原因を特定したら、レベルは info に戻してください。

環境設定画面:システムプロキシと TUN モードの入口

Clash 設定

混合ポート(デフォルト 7897)、LAN 接続を許可(allow-lan)、IPv6 スイッチ、外部コントローラーのアドレスとキーがここに集約されています。ポートを変更した場合、手動でプロキシアドレスを設定しているアプリ側の設定も合わせて変更が必要です。

システム設定

  • システムプロキシ:有効にするとOSのプロキシ設定に自動反映され、ブラウザや大半のデスクトップアプリはそのまま利用可能になります。最も使う基本スイッチです。
  • TUN モード:カーネル層でトラフィックを一括制御するため、システムプロキシに従わないアプリ(一部のゲームやCLIツールなど)も制御対象にできます。初回有効化前にサービスモードのインストールが必要で、スイッチの横にインストール用の入口があります。インストール完了後にスイッチが使用可能になります。
  • その他の項目:PC起動時の自動起動、サイレント起動(起動時にメインウィンドウを表示しない)、トレイアイコンの挙動。外観セクションではライト/ダークテーマとインターフェース言語の切り替えができます。

6つの画面それぞれの役割:代理画面でルート選択、設定画面でサブスク管理、接続画面とルール画面で通信の流れを確認、ログ画面で問題調査、環境設定画面でスイッチ管理。画面構成を理解できたら、次はガイドに沿ってサブスクリプションのインポートとシステムプロキシの有効化を行い、実際の利用を開始しましょう。

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